任務。

任務があるから。

今日は任務なの。




任務任務って。



君は命よりも、俺よりも、任務の方が大切なのでしょうか?









「今日こそは一緒に出掛けようよ」

退屈のあまりカカシは、くあ、と大きな欠伸をしてに寄り添った。

「ご免。今日も任務なんだ」

素っ気無く返事を返すは何処か悲しそうな顔をしてた。

昔のは明るい性格で、里の人気者だった。

難しい任務もこなし、火影様に非常に気に入られる程だった。

辛い時は泣き、嬉しい時は笑い、そんな表情豊かな子だったが、いつしかその顔からは表情が見えなくなってきていた。

「ねぇ。最近任務多くない?」

近くにあった愛読本を手に取り、貪るように読み始めたカカシは、ねぇ。と何度もに聞いてくる。

「しょうがないでしょう。今里には忍が少ないのだから」

「でも毎回Sランクばっかりでしょう。おかしいよ」

知らないよそんな事、と小声で呟きバッグの中に物を押し込む。

押し込んでいる物はどれも武器ばっかりで、相当危険な任務だということが分かる。

「じゃあ私はもう行くからね」

軽くお辞儀をし、ドアから出ようとするの手をカカシは握り、逃がさないようにした。

「ちょっといくらなんでも簡単すぎるんじゃないの?もっとさ、気をつけて行って来ますとかぐらい言ってよねー」

心配だなぁ、なんて半分しょんぼりしたような表情での顔を覗き込む。

そんなカカシを見てもにこりとも笑わず、無表情で行ってきますと言い、カカシの手を外してドアを開けた。

「カカシ、ありがとう」

それだけ残すとドアの向こうへと消えて行った。



そんな簡単なサヨナラがあっていいのかと思った。





一週間経った。

通常、の実力なら5日で終わる任務の筈。

しかし、予定が長引いている。

カカシは心配で堪らなかった。

「ありがとう。ってなにさ。そんなお別れみたいな言い方」

布団の上で寝ながら考え込んでいたカカシはそう呟くと、何かに操られたかのように窓の外を眺めた。

「あ、伝書鳩」

任務、かな。なんて思いながら窓を開け、鳥についている手紙を外すと頭をぼりぼり掻きながら読み始めた。

内容は

任務の依頼ではなかった。



からの



最後のメッセージだった。





「カカシへ

最近冷たくしてご免なさい。

任務が多く、少しでも気を緩めると、直すのに大変なの。

でも私はカカシの事、大好きだからね。

突然こんな形で手紙を送ったのだけど、ちゃんと届いたかしら。

あまり長い事書くのは苦手なので簡単に。

たぶん、カカシがこの手紙を読んでいる頃は私はこの世界にはいないかもしれません。

でも悲しまないで。私はずっと貴方の心の中にいます。

とっても忙しかったから、あまり遊んだり、話したりとか出来なかったね。

最後まで私は貴方に迷惑をかけてしまいましたね。

こんな私を許してくれるかしら。

私はいつでも空から貴方を見ています。

辛くなったら空を見て。

いつでも貴方を助けてあげるから。

最後に、

この花を贈ります。

今まで有り難う御座いました。



        より」





手紙を大きく広げると、中から梔子の花が出てきた。

カカシはその場で崩れ込んだ。

そして沢山泣いた。

悔しさと悲しみが混ざり合って頭の中で渦巻いている。


守れなかった

守れなかったんだ

あの笑顔

あの心



ドウシテアノコガイナクナッタノダロウ


『泣かないで、私はここにいるよ』

ふ、と耳元で声がした。

の声だった。

カカシは急いで外に出た。

綺麗な青空がまるで、笑っているように見えた。

「分かってるよ。守れなくてご免ね」

カカシは送られて来た梔子の花の花弁を一枚ずつちぎり、風に遊ばせた。

「俺も、の事を、世界で一番愛しているよ」

泣きながら笑ったカカシの顔は

爽やかな笑顔だった。













また   君に   会えると良いね




















後書き・もとい反省文

カカシは私がヲタになるきっかけのキャラでした。

が!

口調がいまいち分からないという屈辱・・・

出直してきます。

ここまで読んでくださった様!

ありがとうございます^^

ちなみに梔子の花言葉は「私は幸せ」だそうですよ^^