「くぁ」

朝日が顔を出した時間。

私はカーテンを毟り取るように開けた。

(まぶし)

まだはっきりとしない私の目には、まっすぐと立った木に突き刺さるように現れた太陽が見えた。

ベッドの脇には腹を出して眠っている我が侭王子・伊達政宗が眠っている。

学校で英語科クラスのトップな彼が、こんなにも無防備な格好で眠っている姿は私にしか見れなかった。

私と政宗は同居している。

政宗の家が経営しているマンションの一室を借り、家賃は無しで2人で住んでいる。

私は家事担当。

政宗はだらだら担当。(ちょっとなにかしてくださいよ)

2人とも大学生とだけあって大人っぽい。(とか言われてみたい)

私は化粧・お洒落が大好きで、学校(ちなみに美術科)ではTOP3に入るぐらいの美人である。(友人談)

政宗はそのルックス・色男ボイスのため女子に絶大な人気を博している。

成績のいい政宗は先生からの信頼も厚く、将来は弁護士になり、海外へ仕事をしに行く夢が果たせる可能性が非常に高いらしい。

「まさむ、ね。おきて」

まだ眠たい目を擦りながら我が侭王子を起こす。

「I get up if I kiss.」(キスしてくれたら起きるぜ)

さぁ出た。いつもの我が侭。日常茶飯事、とはこのことを言うと思う。

「無理。起きて遅刻する」

学校へは車(政宗運転)で通学する。流石弁護士の卵。「車の運転なんかチョロイぜ!」とがんがん飛ばして行く。(いつか捕まってしまいそうなほど。弁護士なのに・・・)

青に内装は黒、と彼の趣味丸出しのところは突っ込み不用な物で、新しくしろ、と言うとまた青い車を買ってくる。

一種の病気みたいな物である。(と私は考えている)

「んー。眠い」

起きたらすぐご飯。それがうちの常識。低血圧な政宗は「拷問だ」等と愚痴をこぼしているが気にしない。してはいけない。

眠いなんて言うな!と目で恐喝をし、私は台所へと向かった。

(今日の朝ご飯は、トーストと目玉焼きとサラダと・・・コーンスープかな)

冷蔵庫は、ぱっと開けてぱっと閉める。主婦の知恵とはこの事だ。

主婦ではないが・・・

「飯、か。いらね」

まだ眠いのか、食事を拒否する政宗。

許しません。

「食べないと駄目」

「母親かよー」なんてぶつくさ言ってイスに座る。

私にとってこのイスは足がぶらぶらする程高かったが、政宗には低いらしい。

少し膝を曲げて座っている。

「お。toastか。久しぶりだな」

最近は私のダイエットの為玄米三昧だった。

今朝の政宗はどこか嬉しそうだった。

「今日は、そっちは何やるの?」

お互い選択科目が違う為、何をやるかが気になる。

「It was good and heard it!(よくぞ聞いてくれた!)今日はな!dramaを作るんだ」

ドラマ。英語科の先生は物語を書くのが好きで、それを授業にも取り入れているらしい。

前回政宗が書いた物語は、鬼畜な主人公が人を斬って偉くなる話。

たしか・・・天下統一。だっけ。そんな話を書いていた。

「へぇ。あの先生も好きだねー。毎回毎回、さ」

もくもくとサラダを食べる政宗を見て私はふと、思った。

(案外格好良いじゃない。女子が騒ぐ理由が分かるわ)

「Ah? 、何いきなり顔真っ赤になってるんだぁ?」

hahan?と政宗が笑う。顔が真っ赤。無意識に。

「なってな・・・い!」

なってるじゃねぇか、と政宗に言われる。

実は自分でも真っ赤になっていると分かる程顔が熱かった。

「早く食べて!今日は早めに学校へ行きたいの!」

「なんでだ?別に急がなくてもいいだろ?」

「今日は作品を仕上げなくちゃいけないの!お願い!」

あぁだからか。微笑して分かったと承知する政宗。

常にこれだったらどんなに楽だか・・・

「んじゃ、さっさと食って準備するか」

残さずすべて食べる。政宗の良いところはここだとつくづく思う。

優しい、とでも言っておこうか。

「ありがと!」

手を軽く上げ、政宗は近くにあったジャケットを着ると外へと出ていった。








後書き


やってしまった!

大学パロ!政宗政宗!

更新遅いと思いますが生暖かい目で見守ってやってください^^;